本文へ ナビゲーションへ
ここから本文です

ノーベル賞受賞者 大隅良典先生による特別講演会を開催しました

11月22日、東北大学知の創出センターと東京エレクトロン株式会社は、2016年ノーベル生理学?医学賞を受賞された大隅良典?東京科学大学栄誉教授を招き、特別講演会を開催しました。会場(東北大学新青葉山キャンパス)とオンラインを合わせて450名以上が参加しました。

講演会では冨永悌二総長のあいさつに続き、東北大学知の創出センター長の杉本亜砂子教授がオートファジー研究の基礎解説と大隅教授との学術交流について紹介しました。

大隅教授は「人が取り組まないテーマをあえて選び続ける」という研究姿勢を軸に、研究者としての半世紀を振り返り、1985年に酵母細胞でオートファジー(自食作用)の現象を世界で初めて観察したこと、当時はわずか20本ほどだった関連論文が現在では年間1万本に達する活況を呈していることなどを話しました。また「基礎科学には時間がかかるが、それを大切にする社会であってほしい」と強調し、若手研究者支援のために設立した「大隅基礎科学創成財団」の活動も紹介しました。

質疑応答では「ノーベル賞受賞後に変わったことは?」という質問に「とにかく忙しくなった」と率直に回答され、若い世代には「芽が出ていない分野へ挑む姿勢こそ大切」と励ましの言葉を贈りました。

講演後も多くの参加者、特に中高生が大隅教授に質問や記念撮影を求める姿が印象的でした。東北大学知の創出センターは今後も世界を牽引する研究者を招き、科学の魅力を伝える場を提供していきます。

大隅良典?東京科学大学栄誉教授

問い合わせ先

東北大学研究推進?支援機構 知の創出センター
Email:tfc_se*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)